住宅ローンの期間は長い方が良い?

住宅ローン

住宅ローンの借入期間は何年にすべきでしょうか?

 

住宅ローンの借入期間については、銀行の住宅ローン商品ごとによって決まっていますが、おおよそ35年が最長です。借入期間はどうやって決めたら良いのか?という事ですが、毎月いくら返済できるかによって、自ずと決まってくるでしょう。

 

例えば、あなたの年収が5百万円、住宅ローンを2千万円を金利1.5%で借りたとします。

 

これをもし15年の元利均等返済としようとした場合、毎月の元利金返済額は124,148円となります。
その場合、年間返済額は1,489,776円です。
返済比率は149万円÷500万円=29.8%です。

 

おおよそ銀行の住宅ローンは、返済比率が35%以内だとすると、29.8%は基準をクリアするかもしれませんが、結構きついです。

 

何故なら年収500万円の内、住宅ローンの支払いだけで149万円ですから残り351万円となります。

 

しかも、源泉徴収票に記載のある金額は税込み年収ですから、手取りではありませんので、そこから更に所得税や厚生年金や住民税が引かれますので、実際には手取りはもっと少ないですよね。

 

では、これを35年返済とした場合はどうなるかと言いますと、毎月の元利均等返済額は61,236円となります。
その場合、年間返済額は734,832円です。
返済比率は74万円÷500万円=14.8%です。

 

これなら住宅ローンの審査規定である返済比率もクリアしますし、返済も実際かなり楽ですよね。

 

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でも、長期で組むと、保証料や利息が増えるから不利なんじゃないか?と思われるでしょうが、確かに、保証料が不要な新生銀行やイオン銀行、住信SBIネット銀行などは保証料が不要ですが、保証料が必要な銀行だと保証料は借入期間が長ければ長いほど高くなります。

 

支払利息も15年返済と35年返済とでは全然違ってくるでしょう。しかし、損か得かと言っても、これから15年や30年かけて差が出てくる話です。10年後にはより有利な住宅ローンに借換しているかもしれません。それよりも、毎月の支払いが少ない方がはるかにメリットが大きいと思います。

 

もしあなたが、長期で組むのは支払利息が増えるのでもったいないと思うのであれば、長期で組んでおいて返済金額を少なくしておき、住宅ローンを短期で組んだと仮定してその差額、上記の例でいうなら約6万円を毎月銀行の定期積金などの積立預金にまわしてはいかがでしょうか?

 

1年で72万円貯まりますので、もしその時点でお子さんの進学等のイベントもなく、何も使う予定がなければ一部内入返済すれば良いだけの事です。一部内入返済は銀行によっては手数料を取るところもあるかと思いますが、今は手数料を取らないのが主流です。

 

一部内入返済をした場合、当然元金が減ります。その分借入期間が短くなるのです。借入期間が短くなればその分支払利息が減りますよね。長期で組むとそういう調整ができるのです。

 

逆に、短期で組んでおいて、後から諸事情により返済が苦しくなった場合、住宅ローンの毎月返済額を少なくしたいといった場合は、銀行は受けてくれると思います。

 

でも受けてくれないかもしれません。苦しくなったから返済期間を延ばせというのはいわゆる条件変更とかリスケと言って、後ろ向きの事ですから、銀行に言いに行くのもちょっと勇気が必要かもしれません。

 

そもそも長く借りられるものを自ら短くして苦しくしてしまうような必要もないと思います。私見ですが、住宅ローンの期間はなるべく長く取った方が良いと思いますよ。

 

 

 

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