住宅ローンの審査に落ちた原因は何か?

住宅ローンの審査に通らなかった場合、理由を教えてもらう事が次の手段を取る時のヒントになります。

 

前に申し込んだ銀行ではここがネックで審査が通らなかった、という事を次の銀行に行った時に相談すれば相談しやすいと思います。

 

住宅ローンの審査方法は各金融機関によって違うので、金融機関によって通ったり通らなかったり、また希望の金額で通ったり、或いは減額されたりもします。

 

審査に落ちる原因のよくあるパターンを挙げてみます。

 

担保が足りない

住宅ローンは該当の土地、建物を担保提供しますが、その評価は銀行が行います。3千万円で買うから担保価格は3千万円かというとそうではありません。ではいくらかと言うと、それは銀行によって評価が異なり、厳しく見る銀行とそうでない銀行があります。厳しく見られると審査も厳しくなります。

 

担保が適格でない

銀行によっては、そもそも市街化調整区域の不動産は取り扱わないとか、自前の土地に家を建てる資金は良いけど土地から買って建てる場合はダメだとか、担保の取り扱いについても違います。市街化調整区域で農地を宅地に地目変更する場合、農地転用許可証の名義と建築確認申請、また建築請負契約書の名義とが違っているとか、担保条件が銀行の審査にそぐわないケースがあります。

 

申込み金額が大きい

申込金額が大きいか小さいかは、申し込んだ人の年収によります。年収3百万円の人が住宅ローン3千万円を申し込むのは申し込み金額が大きいと思いますが、年収1千万円の人なら話は違ってきます。

 

個人信用情報に問題がある

銀行は住宅ローンを申し込む際に、個人信用情報を照会します。過去に借金を踏み倒した事がある人(ブラック)は問題外ですが、クレジットカード支払いをしょっちゅう延滞したり、消費者金融のカードローンを複数社契約している人は審査が厳しく見られます。個人信用情報はあくまでも審査材料であって、それを理由に断る事はできないことになっているので、その場合は理由を聞いても「総合的な判断によりお断りします。」とだけ言われます。しかし、個人信用情報も銀行によって判断の仕方が違います。

 

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断られた理由を把握した上で、次の銀行に相談する

断られた理由を基に、次の銀行で相談をかけます。

 

何故そうすると良いかと言うと、1件目の銀行で審査に落ちたと言うと、銀行員も警戒するからです。

 

黙っていると、個人新信用情報を照会した際に、最近よその銀行で信用照会がされていることがバレますので余計に警戒されます。

 

ここは素直に前の銀行で審査に落ちた事を伝えた方が良いです。

 

落ちた理由を伝えれば、例えば担保が足りない場合はその銀行の担保評価の仕方が甘い場合もあります。

 

担保が適格でない場合は条件を受けてくれる銀行を探すだけですし、またどう直したら良いかアドバイスをくれたりします。

 

申込金額が大きい場合、年収が低い場合に減額された場合でも、これこそ銀行によって判断がわかれるところです。管理人が銀行員だった頃も、他行が満額回答だったのに、自行では5百万円も減額されたという事もしょっちゅうありました。

 

個人信用情報についても銀行によってその判断がわかれます。ブラックの人の場合はどうしようもないですが、良いアドバイスをもらえる可能性はあります。

 

管理人が銀行員だった時、中古住宅を購入目的で住宅ローンを借りたいけど、個人信用情報に事故情報があるのでどこも審査が通らない、という方がいらっしゃいました。

 

謝絶理由はブラックだからと銀行は言わないですが、本人にも身に覚えがあるのでそれが理由である事は承知しています。

 

ブラックの人だとどうしようもないのですが、奥さんにパート収入があったので、「奥さんでフラット35を申し込んだらいかがですか?」と言ってみました。

 

奥さんは長年、介護施設に勤務していて、パート収入でも2百万円以上ありましたし、そこそこ自己資金も持っていらっしゃったので行けるかもしれないと思ったからです。

 

後日奥さんでフラット35の申し込みがあり、融資実行もできましたが、これも銀行によっては対応が違うと思います。ご主人がブラックで奥さんのパート収入で返済を見込むというのは、貸し手にとっては結構リスキーと思えるからです。パート収入でも申し込みができるとわかっていても、あえて取りに行こうと思う銀行は少ないと思います。

 

 

 

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