住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリット、デメリットは?

借換

 

住信SBIネット銀行の「ネット専用住宅ローン」を検討していらっしゃいますか?

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンは金利が低いけど、ネット銀行って何となく不安かも。何か落とし穴はないのか?

 

と思っている方へ、

 

本記事は以下の事について書いています。

 

 

この記事を読む事で、住信SBIネット銀行の「ネット専用住宅ローン」のメリット・デメリットがわかります。

 

この記事を書いているのは民間の金融機関に20年以上勤務していた元銀行員です。

 

住信SBIネット銀行 住宅ローンWeb仮申込促進用

住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴

住信SBIネット銀行住宅ローンのメリット

住宅ローンの金利を一般的な銀行と、ネット銀行と比べた場合、ネット銀行の方が安いことは周知の事実ですが、その中でも最も有利な条件を出しているのが住信SBIネット銀行です。

 

住信SBIネット銀行の「ネット専用住宅ローン」の特徴について解説します。

 

とにかく金利が低い。金利の低さは日本でトップレベル

最新の金利についてはこちらでチェックしてください⇒住信SBIネット銀行の住宅ローン

 

しかも、この金利は全疾病保障が付いての金利です。

 

普通、がん団信や3大疾病団信を付けると住宅ローン金利に0.1%〜0.3%程度が上乗せされる仕組みになっていますが、住信SBIネット銀行の場合は全疾病保障が付いての金利であり金利の上乗せはありません。

 

とにかく安心できる団信の保障が良い

住信SBIの団信は全疾病保障が付いている事は申し上げました。通常の団信のように、被保険者(債務者)の方がなくなった場合、当然に住宅ローン残高は0円になります。

 

亡くならない場合でも、もし病気にかかってしまったらどうなるか?という事ですが、そもそも住信SBIネット銀行の言う全疾病保障とは、3つの特定疾病【がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中】または、5つの重度慢性疾患【高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎】の事を言います。

 

全疾病保障団信に加入し、住宅ローンも借りて責任開始となってから、一般のがん保険と同様に3か月の待ち期間があって、その後に上記の全疾病保障にかかって就業不能状態になってしまった時、毎月の返済を保険会社が支払ってくれるというものです。

 

就業不能状態となり12カ月を経過しても依然として就業不能状態が継続していたら、ローン残高が0円になります。

 

通常の団信だと、債務者が亡くなった場合、または高度障害状態(両目の視力を失う、咀嚼機能を失い終身介護が必要・・・などの状態)で保険金が下りてローン残高が0円になりますが、がんになってしまっても保険金は下りません。亡くなって初めて保険金が下ります。

 

そこで困るのは長期入院が必要で、生きているし高度障害状態でもないけど働けない場合です。

 

通常の団信だけではやはり不完全なので、全疾病保障団信に加入するとより高い安心感は得られます。そして住信SBIネット銀行の住宅ローンは団信の保険料は金利に上乗せなしで入れるのです。

 

つまりタダで8大疾病+その他の病気やケガの保障を付けられるようなものです。

 

保証料が0円です

住信SBIネット銀行の住宅ローンは保証料がかかりません。0円です。一般的な銀行だと保証料率は0.2%が一般的です。

 

これが、例えば三菱東京UFJだと、

保証料の支払方法は一括前払い型と利息組込み型があります。

利息組込み型はお借入金利が一括前払い型にくらべて年0.2%高くなります。


(例)借入金額 1,000 万円、借入期間 30 年、元利均等返済方式、元金返済据え置きなしの場合 《一括前払い型》191,370 円


出典:

http://homeloan.bk.mufg.jp/sim/shinki

となりますので、例えば3千万円を借りた場合だと57万円になりますね。それが無料です。

 

一部繰上返済の事務手数料が無料

一部繰上返済の事務手数料が無料というのは今どき珍しいことではありませんが、返済額が1円から手数料無料というのは珍しいです。普通の銀行だと、一部繰上返済の金額が30万円以上だと無料とか、一定の制限をしているところが多いのです。

 

返済口座への資金移動サービスが手数料無料!

もし、住信SBIネット銀行で住宅ローンを組んだ場合、当然住信SBIネット銀行に普通預金口座を作って、住宅ローンはその口座から毎月引き落とす事になります。

 

そうすると、例えば給与振込みをその口座にすれば手間がありませんが、会社の関係で給与振込口座を変更できなかったり、他に引き落としがたくさんあって今さら変更するのは面倒だ、という場合は、住宅ローンの返済をする為の資金を、毎月住信SBIネット銀行の普通預金口座へ資金移動しなければなりません。

 

通常なら振込手数料が必要で、3万円以上だと5百円から8百円くらい振込手数料がかかってしまうと思います。するとせっかく金利が安くてもしょうがないという事になりかねません。

 

ところが、住信SBIネット銀行の住宅ローンの場合、返済のために他の銀行から資金移動をする場合、毎月決まった金額を放っておいても資金移動してくれ、しかも手数料が無料という「定額自動入金サービス」というのがあります。これは画期的な事です。

 

来店不要です

来店不要です。元銀行員の私としては、なかなかそういう感覚に違和感を覚えるのですが、ネットと郵送で完結します。(何千万も融資する相手の顔すら見ないなんて・・・と思ってしまいます。感覚が古いのですかね?笑)

 

住信SBIネット銀行の住宅ローン

 

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住信SBIネット銀行 住宅ローンのデメリットはないのか?

住信SBIネット銀行の住宅ローンにもデメリットがありますので解説します。

 

事務取扱手数料が高い

お借入れの際に、ご融資金額に対して2.00%(消費税別)がかかります。3千万借りた場合は手数料が60万円+消費税です。

 

その代わり保証料が0円ですので保証料がかかるか事務手数料がかかるか?というところでしょうか。

 

また、保証料は借入金額と借入期間によって金額が変わります。期間が長ければ保証料は高くなり、短ければ安くなります。それに対し、住信SBIネット銀行の事務手数料の場合、借入金額×2.16%(税込み)ですから期間に関係ありません。期間が10年でも35年でも手数料は同じです。保証料+手数料で他行と比べた場合、返済期間が短期だと住信SBIネット銀行の住宅ローンはコストが割高になり、返済期間が長期になればなるほどコストは割安になります。

 

新築中の中間金に対応できない、土地のみの購入にも使えない
  • 土地のみの融資には対応できません。

土地だけ買って、後から家を建てる場合、土地だけの購入資金には対応できません。

 

また、土地の購入資金を他行で調達した場合、土地にはその銀行の抵当権が付いているはずです。その状態では建物資金を借りる際に住信SBIネット銀行が一番抵当権を付けれないので土地のみ買っておいて、後から家を建てる場合は住信SBIネット銀行での借り入れをあきらめなければなりません。

 

  • 中間金のお支払いには利用できません。

ご融資は、建物完成後、物件引渡し時に、土地・建物分を一括してご融資させていただきます。・・・と住信SBIのホームページに記載があります。

 

建物新築の場合、通常は上棟、中間、竣工(完成)時に分けてお金を支払うのが一般的ですが、完成後、というか土地の所有権移転登記と建物の所有権保存登記ができる状態で初めて融資ができるという商品です。

 

中間金が要らない・・・というのは業界最大手ハウスメーカーのセキスイさんとかヘーベルさんとかでしか聞いたことないですね。もし住信SBIネット銀行を利用したいなら、建築業者とも相談が必要になってきます。

 

もちろん、借換とか建売とかマンションの購入のように所有権移転登記が一発で終わるものについては問題なく使えます。しかし、家を建築する場合の殆どは、着工時、上棟時、俊工事(完成時)に分けて支払いが発生します。その場合、住信SBIネット銀行の住宅ローンは使えません。

 

全疾病保障の注意点

全疾病保障についてですが、そもそもこの全疾病とは、3つの特定疾患(がん、脳卒中、心筋梗塞)と、5つの慢性疾患(糖尿病、肝硬変、高血圧症、慢性腎不全、慢性膵炎)、およびその他の病気、けが(精神疾患は除く)の事を指します。

 

これにより、働けなくなってしまったら月々の返済金を保険が支払ってくれます。また就業不能状態が12か月継続したら住宅ローン残高がゼロ円になるというものです。12か月経過する前に手術によって回復し、職場復帰できた場合は住宅ローンは残ります。

 

がんと告知されたらその場合は住宅ローン残高がゼロ円になるという団信もありますのでそこは大きな違いですね。

 

対面での相談が出来ない

住信SBIネット銀行はインターネット銀行なので対面での相談は出来ません。但しその分コールセンターに力を入れていますので親切に対応してくれます。最近では対面できる実店舗も増やしているみたいです。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローン

 

住信SBIネット銀行 住宅ローンWeb仮申込促進用

 

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