住宅ローンの団信について

団信が通らなかった、団信が否決だったという方はこちらの記事を参考にしてください。⇒団体信用生命保険が通らなかったら

 

さて、マイホームローンの事前審査が通ったあたりか、本申し込みの前くらいになりますと、銀行から団信の申し込みについて説明を受けます。団信とは団体信用生命保険の事です。債務者本人が死亡するなど万が一の事が起こってしまった場合、団体信用生命保険に加入していれば、保険金により債務が弁済され残された遺族に負担が残らないという仕組みです。

 

団信は生命保険ですので保険料が必要です。でも銀行の住宅ローンの場合、団信の保険料を銀行が負担しているケースが殆どです。銀行が契約者となり、住ーンを借りる人が 被保険者です。契約金額は債務者が死亡した時の住宅ローン残高ですから、保険金は住宅ローン残高が4,000万円あったら 4,000万円ですし、残高が100万円なら保険金も100万円です。

 

また最近では三大疾病に対応した団信も取り扱われるようになりました。借入している人が亡くなった時だけでなく、がんと告知された時点で保険金が下りてくるといった保険です。その場合の保険料コストは住宅ローン金利の上乗せにより対応されます。つまり通常の住宅ローン金利よりも0.3%程度高く設定されるのが一般的ですが、住信SBI住宅ローンみたいに8大疾病団信保険料が無料とか、銀行によっても条件はまちまちです。こちらに詳しく書いています。

 

また旧住宅金融公庫、支援機構の場合、団信は自己負担となります。フラット35は金利が安くて魅力ですが、団信の保険料は自己負担となりますし、借入金額、期間で保険料も違ってきますから銀行で問い合わせてみましょう。

 

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ほとんどの銀行の場合、団信加入には保険料の負担は必要ありません(フラット35の場合は保険料自己負担ですが。)。つまり団信はタダで入れます。その代わり、団信加入が住宅ローンを取り組む上での条件となっている場合、団信に加入できなければ住宅ローンを借りる事ができません。団信加入が条件である場合、いくら年収が高くて担保物件の評価が高くても団信に加入できなければ住宅ローンを借りる事ができません。ご注意下さい。

 

もしも健康上の理由で団信に加入できなくても、年収や担保物件に問題がなく、銀行が前向きに融資を行いたいと思った場合は、住宅ローンではない他のローンで対応となるケースがあります。つまり保証会社を通さず、保証人を2名取るとか、他の生命保険に質権を設定するなどの方法で対応してくれる銀行もあるかもしれません。また、フラット35なら団信の加入は任意(入っても入らなくても良い)なので、団信が否決されてもどうしても住宅ローンを組みたい場合はフラット35にするかですね。例えばARUHIのフラット35はフラット35の中でも金利の安さで人気があります。他に生命保険に加入していて、万一の場合でもカバーできる場合なら団信なしでも良いかもしれません。

 

また、三菱東京UFJ銀行の住宅ローンは、引受条件緩和型団信用体生命保険の取り扱いがあって、団信が否決された場合でも、高血圧症や糖尿病、肝炎などの場合は団信に加入できる可能性があります。こちらのホームページを参考にしてみてください。⇒三菱東京UFJ銀行の住宅ローン|メリット、デメリット

 

団信に通った場合、通ったからと言ってすぐに保険が開始されるわけではありません。何故なら住宅ローンをまだ借りてもいないからです。住宅ローン実行日から保険が始まります。死亡以外にも高度障害状態(全盲、終身常に介護を要する状態、両手足の切断など)になった場合にも保険金が支払われます。逆に、虚偽の告知、告知義務違反、代筆による申込書記入などが行われた場合には保険金が支払われません。病歴を隠したり偽ったりする事は絶対避けてください。また連帯債務の場合、団信は連帯債務者全員が加入しますが、その内一人が亡くなった場合の取り扱いはどうなるのかなど、詳しくはその銀行に聞いて確かめましょう。

 

最後にもう一度言いますが、正直に告知すると保険に通らないからと言って、告知義務違反だけは絶対しないように。虚偽の告知をした場合、保険金が下りません。病名、服用している薬の名前や量、通院の期間などは絶対正確に記入して下さい。かかりつけの病院で確かめておくくらいの事はやっておいた方がいいです。風邪でも書いておけというくらいです。 そこで団信が通らず住宅ローンを借りられない事と、もし万が一の時に団信の保険金が下りない事とどちらがいいのかを考えましょう。

 

 

 

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